あらすじ

――ふわふわの尾に触れた夜、運命が動き出す。 現代日本で、 高龗神(たかおかみのかみ)、闇龗神(くらおかみのかみ)、 そして稲荷神を神棚に祀っていた女性――結音(ゆの)。 その穏やかな祈りは、死を越えて異界へと導かれた。 目を覚ましたのは、神と妖(あやかし)が共に息づく“もうひとつの日本”。 月の森で出会ったのは、九つの尾を持つ神狐。 その尾に触れても焼かれなかった人間は、幾千年の時を経ても、ただ一人。 やがて結音は、地の底に封じられた六つの頭の大蛇の気配を感じ取る。 天と地を結ぶ龍の力―― 高龗と闇龗、ふたつの神を祀っていた“祈り”が、彼女の魂に宿っていたのだ。 九尾の狐と、封印の大蛇。 神と妖のはざまを歩む結音の旅が、静かに世界の均衡を揺るがしていく。 ――神も、妖も、人も。  信じる心が、この世を結ぶ。

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カクヨム
カクヨム2025/10/10
  • 現在の作品千年狐譚(せんねんこたん) ―転生の巫女と六つ首の王―