あらすじ

■ あらすじ ある朝、俺は幽霊になっていた。そして目の前には、俺の身体を乗っ取った「俺」がいる。 現実に疲弊した若手社員、三城時玄(みき ときはる)。繰り返される日常に、「いなくなってしまいたい」と願うほど、彼の心は虚無感に支配されていた。 そんなある晩、酩酊した彼が偶然再生してしまったのは、『シアワセになる方法を教えてあげる』と囁く不気味な動画だった 。 翌日、三城は実体のない幽霊となり、自らの身体は「誰か」に乗っ取られていたことを知る 。 生きることに絶望していたはずが、いざ人生を奪われて初めて「取り戻したい」という強い渇望に駆られる三城。彼を認識できるのは、「死ねるだけマシ」と嘯き、自らも死を求める不死の少年・畢木灰里だった 。 「シアワセになる動画」とは何か? なぜ灰里は死ねないのか? そして、全てを知るかのように現れる巫部旭の目的とは? これは、奪われた身体と人生を取り戻すための物語。そして、「生きたい」と「死にたい」が交錯する、魂の在り方を問う現代怪奇譚。 ■ 登場人物・世界観設定 【登場人物】 三城 時玄(みき ときはる) 本作の主人公兼主要ストーリーテラー。幽霊の状態ではほぼ何もできない。 退屈な日常に嫌気が差し、漠然と「死にたい」と考えていたが、謎の動画をきっかけに幽霊となり、自分の身体を乗っ取られてしまう 。 人生を奪われて初めて「生きたい」と強く願い、灰里や旭と共に自分の身体を取り戻すために奔走する。 畢木 灰里(ひつぎ はいり) 三城が出会った、銀髪で猫耳ニット帽を被る少年。 三城の姿を認識できる存在 。 「死ねない」体質であり、常に死を望んでいる 。 ぶっきらぼうで他者との関わりを嫌うが、結局は三城の無謀な追跡に付き合うことになる。 巫部 旭(かんなぎ あさひ) 新幹線で三城たちが出会った、関西弁の糸目の青年 。 霊が視える体質で、飄々とした態度で三城たちを導く。しかし、その親しみやすい笑顔の裏には、ある目的が隠されている。 【世界観】 舞台設定: 冬の現代日本が舞台 。幽霊や呪いといった超常的な存在が、日常のすぐ裏側に潜んでいる世界。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2025/07/23
  • 現在の作品ハイリの存在証明