あらすじ
再結成した漫才コンビ「西中島南方」(青崎雲雀・伊丹悠介)は、東京・江東区で穏やかな二人暮らしを始める。劇場を巡り、街角の風景を笑いに変える日々――そんな静かな朝、一本の電話が青崎に届く。突然舞い込んだモデルのオファーをきっかけに、「青崎雲雀」という個人の存在感が急速に高まり、コンビとしての時間は削られ、二人の距離は静かに揺らぎ始める。
やがて青崎は、ライブ会場でライバル芸人・中村不撓(なかむらふとう)率いる「吾輩は猫である」と遭遇する。世代を代表するスタイルの異なる二組の天才芸人、そして崩壊寸前の後輩コンビ「黄桃」までも巻き込んだイベントが、青崎の芸人人生に崩壊の危機をもたらす。笑いを武器にしてきた青年が、言葉ひとつでその武器を奪われたとき、コンビの絆は試され、物語は予想もしない方向へ加速していく――。