あらすじ
悪役令息 涙のバースデイ
階段の影に ロウソクが揺れた
あの日と同じ香りのケーキ
君の笑い声が 泣き声に変わる
それでも綺麗だった 涙の光
「もう私 死ぬわ」
震える唇に 触れた指先
痛みを教えたのは 愛だった
愛を教えたのは 君だった
何度も別れては 寄り添った
赦されない罪を 抱いたまま
二十歳の夜に 誓った約束
――終わらせないで、と
キャンドルが消える時
俺は悪役に戻る
けれど その一瞬だけ
君の名を呼ぶ自由をくれ
涙のバースデイ
声にならないサヨナラを告げ
胸の奥で今も燃えている
消えない 君の炎