あらすじ
都内随一の名門・聖アリス女学院。高校2年の桜庭アリスは、校内では「氷の令嬢」と呼ばれ、近づき難い存在だ。優秀で美しく、それゆえに孤立していたが、彼女には誰にも言えない秘密がある――他人の“心の歪み”が、視覚的に“靄(もや)”となって見える能力を持っているのだ。
ある日、学院に「呪いのSNS投稿」が拡散され、それを見た生徒たちが不可解な事故に遭うようになる。そして、ある夜――学園の屋上にて一人の生徒が転落死。警察は自殺扱いにしようとするが、アリスは被害者を包む“歪みの靄”に、これまで見たことのない漆黒の闇を感じ取る。
正義感と好奇心に突き動かされ、アリスは能力を隠しつつ、探偵として調査を始める。裏サイトの噂、学内の秘密結社、生徒と教師に交錯する疑念。その先には、「心の歪み」を操る謎の存在《シャドウ》の影が潜んでいた。
やがて彼女は、自らの心にも闇を抱えていることに気づく。探偵として、令嬢として、そして“異能者”として。アリスは禁忌(タブー)に挑み、真実を暴けるのか。そして、自分自身の歪みを乗り越えられるのか。学園という舞台で繰り広げられる。