あらすじ
剣の道に全てを捧げた男子高校生、相川海人(アイカワ カイト)。彼が次に目覚めた時、そこは魔法が息づく異世界。そしてその姿は、誰もが息をのむほどの銀髪の美少女に変わり果てていた。
元の体に戻る唯一の手がかりは、エリート魔術師の卵が集う「ルミナス魔法学園」にあるという。男としての尊厳を取り戻すため、彼は性別を偽り、男装の麗人「カイト」として学園の門をくぐることを決意する。
しかし、剣道で鍛え上げた精神と技は、魔法の世界でも異彩を放つ。圧倒的な実力で「氷の貴公子」と称賛される一方、彼の周りには二人の有力者が現れる。文武両道にして完璧な王子ガイアスと、プライド高き公爵令嬢マリア。出会うはずのなかった三人の運命は、カイトが抱える大きな秘密を中心に複雑に絡み合っていく。
これは、心は男、体は女という数奇な運命を背負った少年(少女)が、「本当の自分」を見つけ出すまでの、葛藤と成長の物語。友情と恋心が交錯する魔法学園で、彼は果たして元の姿に戻れるのか。それとも――。
【登場人物紹介】
◆カイト(相川 海人/アイカワ カイト)
本作の主人公。剣道一筋で生きてきた男子高校生だったが、ある日突然、銀髪碧眼の美少女として異世界に転移してしまう。元の体に戻るため、男装して「ルミナス魔法学園」に入学する。剣道で培った驚異的な身体能力と精神力、そして転移時に得た膨大な魔力を持ち、魔法剣士として学園で頭角を現していく。男らしい思考と、女性らしい身体のギャップに日々苦悩している。
◆ガイアス・フォン・ヴァイス
エルミール王国の第一王子で、ルミナス魔法学園の生徒会長。金髪碧眼の完璧超人で、学園の男女問わず絶大な人気を誇る。最初はカイトの実力を認め、ライバルとして強く意識するが、彼のひたむきさや強さの裏にある優しさに触れるうち、次第に友情以上の特別な感情を抱くようになる。
◆マリア・フォン・クライン
国内有数の権力を持つクライン公爵家の一人娘。燃えるような赤髪と気の強さが特徴の令嬢。高いプライドと実力を兼ね備えている。当初は平民でありながら目立つカイトを敵視していたが、ある事件をきっかけに彼に助けられ、そのクールな態度の下に隠された優しさを知る。男であるはずのカイトに惹かれてしまう自分自身の感情に、誰よりも戸惑っている。