あらすじ
現代日本のα(アルファ)だった俺は、事故に遭い、異世界で虐げられるΩ(オメガ)の少年・リヒトとして目を覚ました。
義理の兄からは疎まれ、屋敷では居場所がない日々。そんな俺の唯一の癒やしは、前世の記憶を頼りに作る、ささやかなお菓子作りだった。
ある日、気まぐれで作ったクッキーが、冷徹無比で「鬼」と恐れられるαの騎士団長・アレクシスの手に渡ってしまう。
その一口が、孤独だった二人の運命を大きく変えるとは、まだ誰も知らなかった。
「この菓子を作ったのは、お前か?」
これは、不遇な運命に負けず前を向く転生オメガが、最強騎士団長の胃袋を掴み、やがてその心ごととろかすまでの、甘くてほっこりする成り上がり溺愛ストーリー。
【登場人物紹介】
◆リヒト・アシュフィールド
本作の主人公。Ω(オメガ)。
事故で命を落とした現代日本のα(アルファ)の青年が転生した姿。転生前はパティシエ見習いだった。気弱に見えるが芯は強く、前向き。義兄のユーリに虐げられる日々に耐えていたが、アレクシスとの出会いで運命が変わり始める。作るお菓子には、食べた人を少しだけ元気にする不思議な力が宿る。
◆アレクシス・フォン・クレイスト
本作のヒーロー。α(アルファ)。
王国の騎士団長を務める、完璧な容姿と圧倒的な実力を持つ青年。仕事一筋で、その冷徹さから「鬼団長」と恐れられている。甘いものが苦手だったが、リヒトの作るお菓子だけは別。リヒトと出会い、初めて「運命」というものを意識し、不器用ながらも猛烈なアプローチを始める。
◆ユーリ・アシュフィールド
リヒトの義理の兄。α(アルファ)。
アシュフィールド男爵家の嫡男。リヒトに対して冷たく当たり、辛辣な言葉を浴びせる。その言動には何か理由があるようだが……。
◆国王陛下
アレクシスを信頼する、この国の王。孫娘を溺愛しており、美味しいお菓子に目がない。