あらすじ
勇者パーティの一員だったカイは、魔物の名前しか分からない【生態鑑定】スキルが原因で「役立たず」の烙印を押され、仲間から追放されてしまう。全てを失い、絶望の中でたどり着いた辺境の森。そこで彼は、自身のスキルが動物や魔物の「心」と意思疎通できる、唯一無二の能力であることに気づく。
森ウサギに衣食住を学び、神獣フェンリルやエンシェントドラゴンと友となり、もふもふな仲間たちに囲まれて、カイの穏やかなスローライフが始まった。彼が作る料理は魔物さえも惹きつけ、何気なく作った道具は「聖者の遺物」として王都を揺るがす。
一方、カイを失った勇者パーティは凋落の一途をたどっていた。自分たちの過ちに気づき、カイを連れ戻そうとする彼ら。しかし、カイの居場所は、もはやそこにはなかった。
これは、一人の心優しき青年が、大切な仲間たちと穏やかな日常を守るため、やがて伝説の「森の聖者」となる、心温まるスローライフファンタジー。
【登場人物紹介】
◆カイ
物語の主人公。心優しく、穏やかな性格。【生態鑑定】というスキルを持つ。当初は魔物の名前しか分からないゴミスキルだと思われていたが、実際はあらゆる動植物や魔物の心と意思疎通ができるという、とてつもない能力だった。追放された辺境の森で、もふもふな動物たちや神獣と共にスローライフを送る。
◆アレク
カイが所属していたパーティのリーダーである勇者。プライドが高く、短絡的な性格。ダンジョン攻略失敗の責任をカイに押し付け、追放した張本人。後にカイの真の価値を知り、深く後悔することになる。
◆フェンリル
辺境の森の主である神獣。巨大な銀色の狼の姿をしている。森の同胞たちを愛しており、当初はカイを侵入者と警戒するが、彼が森の生き物たちと共存していることを知り、無二の親友となる。
◆エンシェントドラゴン
森の奥深くに住む、もう一体の神獣。悠久の時を生きる賢龍。威厳ある姿とは裏腹に、性格は好奇心旺盛で少しお茶目。カイを気に入り、失われた古代の知識を授ける。
◆マルコ
王都と辺境をつなぐ行商人。噂を頼りにカイの森を訪れ、彼の作るアイテムの規格外な価値にいち早く気づく。カイの産物が世に広まるきっかけを作る人物。
◆ピョン吉
森ウサギの男の子。カイが森で最初に出会う動物の一人。臆病だが、妹思いの優しい心を持つ。カイを心から慕っている。