あらすじ
アリシア・リコルヌは聖女と共に大陸に夜明けを導いた聖獣の一つ、ユニコーンの末裔であった。
しかし幼い頃にその魔力を暴走させ、母国のとある街一帯を滅ぼしたことで人々に蔑まれ、【災厄】を招く悪女と呼ばれていた。
母国から離れて生活するも、生きているだけで忌み嫌われ、理不尽に困惑しながら過ごす毎日。しかし、それでも必死に己の存在意義を探し、己の過去を悔いながら、誰かの幸せために尽力する日々を送っていた。
そして十八の歳になったことで母国、ソレイユ帝国への帰還を命じられる。
だが国ではアリシアの力を憎む者、逆に利用しようと考える者たちに身の危険にさらされる日々。
そこでアリシアが取った行動はー。
「私と一年だけ、結婚してください」
「はい…?」
帝国で英雄や軍神として称賛されている若き侯爵、リュシアン・ジラードとの婚姻を結ぶことで我が身の安全を確保しようと画策したが…。
「危険な真似は金輪際やめてください」
「一年だけの仮初の婚姻とはいえ、我々は夫婦なのですから、あなたの考えを教えてください」
一年だけの契約結婚のはずが、複雑な気持ちに心が戸惑うアリシア。
これは果たして正しい選択だったのか。
理不尽な運命に抗い、理想や真実を追い求めていく中で、やがて少女はかけがえのない愛に気付いていく。