あらすじ
「黙って頷いていれば、大抵のことはうまくいくのよ」
その言葉を信じて生きてきたアリア・リリオーネ。
白い瞳と銀の髪を持つ彼女は、母の愛を乞いながら、自分の意思を閉ざして生きることを覚えた。
そんな彼女に告げられたのはーー
"紅い悪魔”と恐れられる侯爵、カリス・ヴァレンティ
への縁談。
赤い瞳を持ち、人を喰らい、夜の森に消えるという噂の男。
けれど、アリアの前に現れた彼は、噂とはまるで違う、静かで優しい瞳をしていた。
恐れられる男と、愛され方を知らない娘。
互いの孤独を知らぬまま始まった婚姻は、やがて少しずつ、心を溶かしていく。
寂しさに疲れていたふたりは出会った。誰よりも愛されたいのに、愛し方も愛され方もわからない。
『赤い侯爵と白い花嫁』ーーこれは、孤独を愛に変える静かな奇跡の物語。