あらすじ
魔法なんて、魔力なんて、全部まやかしだ。そう思われていた時代が過ぎ去り、人は明確に魔法が「使えるもの」と「使えないもの」に分けられた。明確な上下関係が構築され、そこにあるのは旧ヨーロッパを彷彿とさせる差別主義の社会。
魔法が使える者は、人間である
魔法が使えない者は、人間ではない
ただ「魔女因子」と言われる因子を持っているかいないか。そして、適合できたかできなかったか。たったそれだけの差。だが、その絶望的なまでの差は、人の心に大きな闇を作り出した。だが、この差別はある意味で世界平和につながることになる。
皮肉なことに、差別は世界を一つの方向へ向けることに成功した。そこで払われた犠牲など、まるで何もなかったかのように。
魔法が誕生し認められて、200年。
現代人類は、全員が「魔法を使える者のみ」となった。そして、次に待っていたのは完全なる実力主義、ではなく。権力と策謀が渦巻く薄汚い世界だった。