あらすじ
――それは、見ただけで死ぬ事件だった。
日本各地で同時多発する「ショック死」。
外傷なし、薬物反応なし。
死因は“視覚の暴走”による脳の異常活動——。
警視庁捜査一課の刑事・神谷遼と、心理分析官・早乙女結衣は、
この前例のない連続事件の捜査にあたる。
被害者は全員、死の直前に同じ言葉を残していた。
『目がある。透明な壁の中——』
科学班が導き出したのは、“視覚刺激による殺人”という仮説。
そして浮かび上がる一人の名——神経科学者・霧崎蓮。
彼はかつて、脳に「他人の視覚を上書きする装置」を作っていた。
見せることで人を殺す。
それは、もはや銃でも毒でもない。
情報と認識が、最も新しい“殺人の道具”になる時代。
しかし神谷が真相に近づくほど、現実が崩れ始める。
追っているのは犯人か、それとも自分自身か。
午後十五分。
その瞬間、世界の視界が切り替わる。
——そして、あなたもまた「見せられる側」になる。