あらすじ

十二月の福岡・天神。クリスマスのイルミネーションに彩られた華やかな街を、18歳の真崎遼太郎は虚ろな表情で歩いていた。モッズコートのポケットに忍ばせたバタフライナイフを握りしめながら。 一年前、最愛の姉・遼子が殺された。交際相手の男との口論の末、転倒して死亡。しかし判決は執行猶予。法の裁きに絶望した遼太郎は、その日からバタフライナイフを持ち歩くようになった。 半年間、ただ漠然と復讐を夢見ていた遼太郎。しかし、ある夜、偶然その男を目撃してしまう――。 遼太郎が向かったのは、姉の恋人だった笹本恭平が営むバー「BIRD MAN」。恭平は天涯孤独となった遼太郎を引き取り、世話をしてくれている。そこで男の居場所を知った遼太郎は、一人、夜の街へと消えていく。 その夜、遼太郎が出会うのは、同じように傷つき、同じように復讐を望んだ者たち。長い冬の夜が明けるとき、遼太郎の手の中にあったバタフライナイフは、どこへ向かうのか――。

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エブリスタ2025/10/08
  • 現在の作品さよならバタフライ