あらすじ
上司の引き立て役として異世界に召喚された私・ミナ。勇者パーティーの“おまけ”扱いのまま「無能」の烙印を押され、王城を追放されてしまった。異世界の森で一人ぼっち、帰る場所もなく泣いていた私に声をかけてくれたのは――クローヴェ領の若き公爵、アルディス様だった。
「君の知恵が欲しい。私の領地を支えてくれないか」
魔法も戦闘力もない私ができるのは、前の世界で身につけた地味な事務や整理の力だけ。だけどその小さな改善が、村の暮らしを変え、屋敷を便利にし、人々の笑顔を増やしていく。
いつしか私の居場所はここになり、公爵様は私を守ると宣言してくれた――王都の横暴から、私ごと。
捨てられたはずの世界で見つけた、新しい人生。ゆるりと働きながら、美味しいごはんとあたたかな人々、そして少しずつ近づく公爵様のまなざし。無能と呼ばれた私が、この世界で選んだ第二の人生は、穏やかで優しく、でも確かに輝いている。