あらすじ
はあ……。退社したい。
「家族みたいなものだろう?」って押し付けてくるこの会社 。
会社とも呼べないこんな会社、辞めたいとは常に思っていたが、すぐに転職先が見つかるはずもなかった。
普段より倍疲れている状態のまま眠りに落ち、目を覚ましたら、初めて見る顔ぶれが私のことを「お嬢様」と呼んでいた!
私をかわいがってくれる家族に囲まれて、何もしない金持ちニートの生活というのは、こんなに良いものだったんだ。
でも…それにも限度があった。
十年ほど経ったせいか、やることもなくて、退屈で死にそうになっていた。
そんなある日、ふと「これだ」と思うことが頭をよぎった。
どうせお金もあるし、どこかにサポートでもしてみようかな?
「おかげさまで、良い画家をもっと知ることができましたわ。」
「この度、目を留めておられた画家の一人が宮廷画家になったと聞きましたが…」
「今を時めく有名なデザイナーも、最初 に目を留められたのが、令嬢だったと…。」
ところで……
「申し訳ございません、お嬢様。今回もあの方が持ち去ってしまいました。」
「…また先を取られたの?」
私が最もサポートしている芸術家たちの作品、絵画や彫刻を問わず、次々と先を越される者が現れた。
あ、もう!あんたいったい誰なの?私の楽しみを邪魔するなんて!
「私が必ずこの人を見つけ出してみせるからな!」