あらすじ
戦場でもない街で、今日も誰かが剣を抜く。
傭兵とは、国にも神にも属さず、ただ“生きるため”に戦う者たち――。
凡人の兵士崩れ・ソウマ。
脳筋ギャル剣士・ラン。
そして、冷静な魔剣士・リノ。
三人は偶然の依頼をきっかけに、金貨数枚の契約で手を組むことになる。
最初は利害だけで繋がった寄せ集めの傭兵たち。だが、血と砂にまみれた日々の中で、
彼らの間にいつしか“信頼”と呼べるものが芽生えていく。
人間の大陸アリマルヤでは、信仰と秩序が人を縛り、
一方の魔族の大陸ベガルタでは、血と力が正義とされていた。
二つの世界は長い戦の末、表面上の平和を保ちながらも、
今もなお“見えない戦火”が続いている。
教会の裏で動く禁断の研究、
魔族と人間の混血“半魔”への差別、
そして“均衡を保つ影の部隊”と呼ばれる灰契(グレイ・パクト)の存在。
三人の旅は、金と生存のための契約から、
次第にこの世界の歪みに触れていくものへと変わっていく。
戦場でもなく、英雄譚でもない。
これは、凡人と傭兵と、異端の少女が
“世界の均衡”に触れてしまうまでの物語。