あらすじ
(冒頭)
鳥山明自身が、意図的に差別的な構図を描いたわけではないと思う。
しかし、彼の代表作である『ドラゴンボール』のナメック星編を、現代の視点から改めて読み直すと、その物語構造の中に「支配と被支配」「文明と自然」「搾取と純粋」といった、人類史における植民地主義の影が見えてくる。
それはあくまで無意識の反映であり、作家が差別を表現しようとしたものではない。
むしろ当時の世界観と文化の中で、自然に滲み出てしまった「時代の潜在的な意識」なのである。
ナメック星は、静かで平和な星だ。
そこに暮らすナメック星人たちは、緑色の肌を持ち、農業や自然と深く結びついた生活をしている。
争いを好まず、ドラゴンボールという神秘的な力を、あくまで「共同体の中での祈り」として保持している。
この描かれ方は、どこかアジアやアフリカ、あるいはアマゾンの先住民のような雰囲気を持つ。
彼らは文明的な発展よりも「調和」「自然との共生」を重視する民族として描かれている。