あらすじ
「おじさん、どこから来たの?」
「東京だよ。」
「ちょっとちょっと。東京って広いでしょう。私が聞いてるのはお住まいはどこですかとういうことよ。」
「お住まいまでは無理だよ。ちゃんと家内もいて、家庭があるから。」
「誰もおじさんをとって食おうとしないよ。」
「じゃあ君を信用して行っちゃおうかな。
東京の大田区だよ。」
「大田区か?」
「君、知ってるのかい。」
「知ってるよ。私の実家だもん。」
「そうなのかい。世間て狭いね。」
「まぁそんなもんよ。」
「で、君はなぜ福岡にいるの。」
「だって、福岡に会社があるんだもん。」
「君ってもしかして東京から転勤できたの?かい」
「そうよ。私童顔な顔してるけど、これでも課長さんなのよ。」
「女性で課長さんてすごいね。なぜ総合職を選んだの?」
「もちろん給料たくさんもらうためよ。それとそこそこ出世して目標の課長になったけど。」
「それはすごいよ。ところで結婚してないのかい?」
「結婚はしない。だっていい男がいないもん。おじさんのような方だったらいいけど。」
「なぜ、そう思うの?」
「だって優しそうだし、インテリだし、お金持っていそうだし、あっちのほうも相性があいそうだから。」
「そうか!そう言ってもらうと嬉しいね。」
「今夜どう?」
「それって、俺を誘ってるのかい?」
「もちろんよ。どこに泊まってるの?」
「この店から出て、右手にタバコ屋があるだろう。そこの横のビジネスホテル
「わかったわ。何号室なの?」
「5階の502号室だよ。ちなみにセミダブルだけど。」
「だったらちょうどいいじゃん。私も同じベッドで泊まろうかな?」
「そうしなよ。予約しといてあげるから。君の名前教えて。」
「角川光代よ。30歳。」
「わかった。じゃあ俺、先に帰って待っとくね。」
「わかったわ。私はもう少し飲みたい気分なの。これが飲み終わったら行くわ。」
「じゃあ。俺先に帰っとくね。」
と言った。
正太郎はスナックを出て、宿舎であるビジネスホテルに戻った。
光代と約束した通り、彼女の名前で部屋の予約をした。
彼女は30分分ほどでやってきた。
私はこんなことをするのはこれが初めてで
ある。
この出会いが、私と彼女の遠距離恋愛の始まりであった。