あらすじ
「陰陽師」・・・
たとえて言うなら、夜風に漂いながら、虚空の叢雲の様なもの。
闇に浮かんでる雲は、一瞬前も後も、程なく貌を変えた様にも見てはとれないが、見つめていれば、いつの間にかその姿を変えている。
先ほどと同じ雲であるはずなのに、その在様の捕らえどころがない。
まさにその様なものではないか?
安倍 清明・・・
この世でもっとも有名な陰陽師である。
目・・・
その光、鬼を縛り魔を裂く
口・・・
赤く艶やかにて毒を吐く舌を隠す
女・・・
美姫を好み、多く妖かしを従える
友・・・
実直にて熱い心を持つ楽のものあり
彼ひとりに心許す
天源に通じ
飄々と生きた不可思議な男と漢の物語が
今、始まる。