あらすじ
「もう、働きたくない……」
三十歳目前、中間管理職として身を粉にして働いた末に過労死した柏木健人(けんと)。彼が次に目覚めたのは、なんと魔王軍の最下級兵士「インプ」のケントになっていた!
与えられたのは「無限の体力」と「タスク管理」というとんでもスキル。これでのんびりスローライフ……とはいかず、目の前の非効率な魔王軍の現状に、元社畜の血が騒いでしまう。
「この在庫管理、杜撰すぎる!」「サプライチェーンが崩壊している!」
気づけば5S、PDCA、ジャストインタイムといったビジネス用語を駆使して、巨大な魔王軍をホワイト企業に大改革!
その異常な手腕は、やがて気まぐれな美少女魔王リリアの目に留まり、彼は「宰相補佐官」に大抜擢されてしまう。
「私のスローライフはどこへ!?」
これは、働きたくないのに有能すぎて休めない元サラリーマンが、その気はなくても世界を救ってしまう、異色の異世界改革ファンタジー!
【登場人物紹介】
◆ケント
本作の主人公。過労死した元中間管理職のサラリーマン。異世界に転生し、魔王軍のインプとなる。働きたくないと願いながらも、目の前の非効率な状況を見るとつい改善してしまう社畜根性が抜けない。「無限の体力」と「タスク管理」スキルを持つ。
◆リリア
魔王軍を統べる絶対者。銀髪と真紅の瞳を持つ、美しい少女の姿をしている。千年の時を生き、退屈を何よりも嫌う。ケントの常識外れな改革に強い興味を抱き、彼を側近に抜擢する。威厳のある魔王としての顔と、無邪気な少女の顔を併せ持つ。
◆ゴードン
魔王軍四天王の一人。「豪将」の異名を持つ、猪突猛進で豪快な性格の魔族。力こそが全てと信じていたが、ケントの兵站改革によって軍が生まれ変わったことで、彼に絶大な信頼を寄せるようになる。
◆セレス
魔王軍四天王の一人。「氷姫」の異名を持つ、冷静沈着な軍師。常に理論とデータを重視する。ケントが持ち込む未知の理論や概念に、強い警戒心と知的な好奇心を抱いている。
◆ジン
魔王軍四天王の一人。「幻影」の異名を持つ、狡猾な暗殺者。情報戦を得意とし、影で暗躍する。ケントの異常な情報収集能力と分析力にいち早く気づき、その動向を注視している。
◆アラン
人間側の王国に選ばれた勇者。正義感は強いが、王国からの無茶な要求と不十分な支援に疲弊している。いわばブラックな職場の被害者であり、日々の生活に苦労している。