あらすじ
死んだはずのマスターに恋をした。それでもこの恋を終わらせたくなかった。
東京での仕事に疲れ、海辺の町に帰ってきた有馬湊。
眠れぬ夜、崖の上に灯る明かりを見つける。
そこにあったのは、十年前に店主が亡くなったはずの廃墟カフェ。
ドアを開けると、古びた制服姿の青年が微笑んでいた。
「ようこそ、“ル・シエル・ブルー”へ。コーヒーはお好きですか?」
幽霊のマスター・霧島蓮。
彼が淹れる香りだけのコーヒーは、湊の心を少しずつ溶かしていく。
けれど、その温もりは夜明けとともに消えてしまう。
——死者に癒され、生きる意味を取り戻す、
触れられない恋の物語。
静かに、そして確かに心に残る、“夜と海とコーヒー”のBL。