あらすじ
勇者パーティーの荷物持ち、レオ。彼のスキル【収納】は、壊れた武具やガラクタなど、価値のないゴミばかりを勝手に溜め込む役立たずな能力だった。仲間からは「歩くゴミ箱」と蔑まれ、ついにダンジョンの奥深くで追放されてしまう。
途方に暮れたレオは、せめて【収納】の中を整理して日銭を稼ごうと、ガラクタを一つ取り出した。それは、昔拾った「奇妙な模様の石」。その瞬間、石から現れたのは、封印されていたはずの古代の女神だった。
「ああ、我が主よ! 永き封印より我を解放し、その身に魔王様の御魂魄や禁断の魔導書まで取り込んだ、偉大なる御方…!」
そう、レオの【収納】はただのゴミ箱ではなかった。拾ったガラクタだと思っていたものは、世界を揺るがす神話級のアイテムや存在ばかりだったのだ。
本人は全く気づいていないまま、辺境の地で古代の女神に傅かれ、散歩中に拾ったトカゲ(実は竜王)に懐かれ、いつの間にか人ならざる者たちの頂点に立っていくレオ。
一方、彼を追放した勇者パーティーは、次々と起こる世界の異変に苦戦を強いられていた。まさかその原因が、自分たちが捨てた「歩くゴミ箱」にあるとも知らずに……。