あらすじ
伯爵家の養子であるラナーシアは、婚約者となった伯爵令息ハウガスから婚約破棄を告げられる。
彼女は伯爵家の血を引くものの父親がわからなかった。ハウガスはそれを理由にラナーシアを糾弾し罵倒してきたのである。
しかしその後日、ラナーシアの出自が判明することになった。
ラナーシアは国王の弟の子供であったのだ。彼女の父は王位争いの最中に亡くなっており、それに巻き込まれることを危惧して周囲の者達はその出自を伏せていたのである。
ラナーシアは、国王の取り計らいで正式に王家の血を引く者とされた。彼女は社交界において、とても大きな力を持つことになったのだ。
そんな彼女に、ハウガスはある時懇願してきた。
自分の判断は誤りであった、再び自分と婚約して欲しいと。
だがラナーシアにそれを受け入れる義理などなかった。
彼女は元婚約者からの提案を、端的に切り捨てるのであった。