あらすじ
エーベル・メンデレーフは、天上界世界の貴族の娘として生まれたが家族に疎まれ、魔力なし判定を受けた7歳で家から追い出されると、貴族の資格も剥奪された。
しかし実は希少な魔術能力と魔力量を隠しており、愛情のない家族と離れるため、わざと平民になる選択をしたのだ。そして乳母と侍女たちと共に遠く東の辺境へ向かい、エーベルの能力を駆使して宝石店を開き成功させる。しかし軍人エリートの貴族令息が友人と共に来店したことで、エーベルの能力が天上界の最高峰魔術師が暮らす通称『中州』にバレてしまった。故郷の天上界世界に未練がなかったエーベルは、疑似家族と共に『中州』へ移住。
独学の魔術操作から正攻法魔術方法へ軌道修正方法が出来ないエーベルは、臨時師匠兼兄弟子のルーファスから淫らな魔力講義を受けるうちに、2人は恋人になり、やがて結婚。だが幸せな結婚生活は、突如終わりを告げる。
エーベルの危機を身を挺して庇ったルーファスは、頭部の一部と魂の欠片を残して消滅してしまったのだ。だが魂の欠片さえあれば、『中州』の最高峰治癒魔術師に再生してもらえる。エーベル自身も重傷を負いながら、ルーファスを最高峰魔術師の領域まで転移し、完全消滅寸前で夫の魂を繋ぎ留めることに成功、完全再生のためルーファスは千年間の長い冬眠に入った。
夫の仕事を引き継ぎ、忙しく働くことで哀しみに沈まないよう奮闘していたエーベルは偶然、天上界一の変人と悪名高いアリステアこそ宿命で結ばれた本物の結婚相手だと知る。
冬眠中の夫と、宿命に定められた結婚相手、果たしてエーベルはどんな選択をするのだろう?