あらすじ
主人公、斎田英也(さいだ えいや)は学校では意図的に空気であることを選んだ。
高校生活なんて、長い人生の中でたった三年。
人間関係のトラブルに巻き込まれてトラウマを背負い、この先の人生がふいになるリスクを負う。
そんな理不尽な目に遭うぐらいなら、無個性なNPCであれと尽力する方が利口。そう彼は考えたのだ。
ところが、ある日。学校一の美少女が彼をデートに誘う。
英也は波風を立てないために仕方なく承諾する——が、実は彼女は罰ゲームとして英也を誘っただけで、恋愛感情なんてものは存在していなかった。
流石の英也も謂れのないイジメに心を痛め、帰って自分の唯一の趣味であるゲームに没頭しようとする。
しかし、家には第二の敵、妹が存在した。
妹の将来の夢は、大人気ゲーム実況者。
大成するまで彼女は兄の脛を齧りながら生きることを人生設計に組み込んでいた。
そのためにも兄には安定した家庭と仕事を持ってもらわなくてはならない。
早いうちに結婚相手に媚を売っておいて、自分を受け入れてもらうことも必須だ。
つまり、彼女にとって最も理にかなった活動は——
「お兄ちゃん、上玉を見つけてきたよ! ちゃんと仲良くなってね!」
「余計なお世話だ!」