あらすじ
妹に婚約者も家族の期待も奪われた夜、侯爵令嬢レティシアは絶望の中ひとり街をさまよっていた。
「私の妻になりたまえ」
そう告げて手を差し伸べてくれたのは、“冷徹公爵”と恐れられるアレクシス・グレイフォード。
名ばかりの妻、ただの庇護のはずだったのに――。
与えられたのは、静かで安全な屋敷、あたたかな食事、そして誰より誠実な夫。
気づけば私の心は少しずつ解け、失った尊厳を取り戻していく。
でも、新しい安らぎが怖い。再び裏切られるかもしれない不安と、彼への想いがせめぎ合う。
やがて勇気を出して「好き」と伝えたとき、彼もまたすべての仮面を脱ぎ捨てて――。