あらすじ
過労死した俺が転生したのは、まさかの魔王。
数千年後には勇者が攻めてきて、倒される運命らしい。
――冗談じゃない! 前世でさんざん苦労したんだ、今世くらいは平和に、静かに、誰にも邪魔されずグータラ生きたい!
こうなったら、俺の配下(魔物たち)と莫大な魔力を、戦争のためじゃなく、ただ一つの目的のために使う。
そう、誰一人として俺の寝床に近づけさせない、究極の「引きこもり城」を作り上げるために!
「まずは城門の前に落とし穴だ。深さは500メートル」「第二防衛ラインには、粘着スライムの川を」「ああ、ゴーレムには城壁の修復と、ついでに畑でも耕させておくか」
俺は、前世のしがない建築知識と、魔王としての圧倒的な力で、魔王城を史上最強の要塞へと改造していく。
しかし、完璧すぎる防衛設備と、俺の平和主義が生んだ城の快適さは、思わぬ客を呼び寄せることになる。
「魔王様、このゴーレム式マッサージチェア、最高です!」
「ここの温泉、傷が癒えるって人間たちの間でも噂ですよ?」
いつの間にか、俺の引きこもり城は、戦いに疲れた魔物や、なぜか人間までもが癒やしを求めてやってくる、一大リゾート施設になっていた。
…あれ? 俺、平和に引きこもりたいだけなんだけど!?