あらすじ

冷たい鎖に繋がれた少年、ハル。
生まれつき“氷”を操る力を持つ彼は、幼いころに暴走を起こし、
家族を凍らせてしまった「危険な存在」として世界から忌まれた。

――そして今、彼は闇オークションに掛けられている。
人々は彼を“商品”として値踏みし、笑い、恐れ、金額を競う。
その中で彼は、ただ俯いていた。
どうせ誰も、自分を救うことなんてしない――そう信じて。

だが、ひとつの声が静かに会場を切り裂く。
「……その少年に、一千万。」

現れたのは、黒衣の男・鳳翔(ほうしょう)。
名家の出身でありながら、学会から“裏切り者”として追放された教師。
彼の背後には、八人の少年少女――炎、闇、光、拘束……それぞれ異なる力を持つ“異端の子供たち”が立っていた。

鳳翔は言う。
「値ではなく、命の価値を見ている。」

その言葉とともに鎖が解かれ、ハルは“所有物”から“仲間”へと変わる。
だがその瞬間、彼の運命は世界を敵に回す道へと繋がっていた。

――鳳翔とその生徒たちは、国家から“違法能力者集団”とみなされている。
異能を兵器に利用する国家機関に背を向け、
「拾われぬ命を救う」ために動く、反逆の教師と八人の生徒たち。

彼らは、抹消対象《レコードゼロ》と呼ばれる存在だ。

ハルは彼らと共に、初めて「戦う意味」を知る。
誰かを守りたいという想いが氷を暴走させ、仲間たちはその力に呑まれながらも、
“本当の正義”を探し続ける。

氷と炎、闇と光が交錯する中、
ハルは問う――
「俺たちは、本当に悪なのか?」

――これは、世界に拒まれた少年たちが、
“罪”を背負いながらも未来を選ぶ物語。
青い花びらが舞う時、凍てついた心が再び春を知る。

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アルファポリス
アルファポリス2025/10/05
  • 現在の作品罪花