あらすじ
『悪役令息の逆襲 ――断罪されたのは、俺じゃない』
『断罪の花』
紅(あか)く染まる舞踏会の灯(ひ)
嘲笑(わらい)の波が 俺を呑み込んだ
硝子の杯 砕け散る音が
心の奥の誇りを 目覚めさせた
――悪役で、構わない。
この手に握る真実が まだ熱い。
冷えた風が頬を撫で
泥にまみれた靴が 夜を踏みしめる
誇りも地位も奪われたなら
残るのは “魂”ひとつ
朝露に濡れた剣の刃
己を映し 静かに問う
「誰の罪を 俺は背負った?」
陽が昇る
沈黙は終わる
ざまぁは復讐の言葉じゃない
それは――
“正しき報い”を信じた者の 祈り
今、断罪の花が咲く
誰も知らぬ場所で
ひとりの“悪役令息”が
誇りという名の光を掲げている