あらすじ
幼い頃からずっと隣にいた幼馴染・結菜。
一緒に笑って、一緒に泣いて、気づけば彼女は、蓮にとって「当たり前」の存在になっていた。
しかし高校二年の夏、蓮はようやくその想いに気づく。
友達ではなく、ただの幼馴染でもなく——「好きだ」と伝えたい。
花火大会の夜、勇気を振り絞って告白する決意をするが、結菜はその日、帰り道の事故で突然命を落としてしまう。
言えなかった言葉。
交わせなかった約束。
残されたのは、結菜の笑顔の記憶と、机に残された未送信のメッセージだけだった。
「朝露って、消えちゃうからきれいなんだよ」
——そうつぶやいた彼女の声を思い出しながら、蓮は喪失の中で「どう生きていくか」を模索していく。
儚くも確かにそこにあった、幼馴染との日々。
消えてしまっても、忘れられない愛がある。