あらすじ
亡くなった伝説的ロックバンドのボーカル・E。Eに顔立ちも声質も酷似するアキは、遺品からEの「愛の設計図」を読み解くという孤独な使命を負っていた。
鍵は、Eのブラウスに隠された「再会の合図」のコード。アキはそれを手に、音楽を捨て、絶望と罪悪感に苛まれている落ちぶれたメンバーたち(F、D、G)がいるフリマ会場を訪れる。
「どうせろくな音は出ねえ。俺たちの音楽はもう、とっくに終わってんだ」
錆びついた才能と、ジャンク品が並ぶ俗世の喧騒。その中で、アキがEの幻の歌をハミングした瞬間、周囲の雑音は**消音(ミュート)**され、魂の同調が始まる。
Eの残響に導かれた新生バンド『プロット』の熱狂は、フリマを切り裂き、彼らの人生を再びスタートさせるのか。沈黙の後に始まる、愛の成就と再生の物語。