あらすじ
主人公・湊は、劣化コピーしかできない【模倣】スキルを持ちながらも、パーティー「紅蓮の剣」のために身を粉にして働いていた。しかし、リーダーの海斗に全てのスキルを奪われ、凶悪な魔物が巣食うダンジョンの最深部に置き去りにされてしまう。
死を覚悟した湊だったが、その瞬間、唯一残ったスキルが【完全模倣】へと覚醒。それは、一度見たスキルを劣化なく完全コピーし、半永久的にストックできる規格外の能力だった。
絶望の淵から這い上がり、圧倒的な力を手に入れた湊は「クロ」と名を変え、過去を捨てる。孤独な精霊使いの少女・楓、騎士団を追われた不器用な重戦士・龍司――虐げられてきた者たちとの出会いを経て、新パーティー「アヴァロン」を結成する。
これは、全てを失った一人の青年が、かけがえのない仲間と共に偽りの英雄たちへ壮絶な復讐を遂げ、やがて本物の伝説へと成り上がる物語。
【登場人物紹介】
◆湊(ミナト)/クロ
本作の主人公。【模倣】という劣化コピースキルしか持たず、パーティー内で献身的に働くも裏切られ、全てを奪われる。死の淵でスキルが【完全模倣】に覚醒し、復讐と成り上がりの道を歩み始める。偽名「クロ」を名乗る。
◆海斗(カイト)
パーティー「紅蓮の剣」のリーダー。表向きはカリスマ性のある好青年だが、本性は有望な新人のスキルを奪って自分の手柄にする卑劣な男。【スキル略奪】という固有スキルを持つ。
◆楓(カエデ)
「アヴァロン」のメンバー。伝説級の「風の始祖精霊」を宿しながらも力を制御できず、「落ちこぼれ」と蔑まれていた精霊使いの少女。クロに才能を見出され、彼を心から信頼する仲間となる。
◆龍司(リュウジ)
「アヴァロン」のメンバー。元騎士団所属の重戦士。不正を許せない実直な性格がゆえに騎士団を追放された。圧倒的な防御力と、仲間を守る強い意志を持つ。
◆吾郎(ゴロウ)
「紅蓮の剣」の戦士。脳筋で単純な性格。湊から奪ったスキルで力を得て増長している。
◆玲奈(レナ)
「紅蓮の剣」の魔術師。海斗に好意を寄せており、彼の言葉を信じ切っている。プライドが高い。