あらすじ
二十二年前、地方中学で起きた“ある出来事”が、時を越えて再び動き出す。
同窓会の夜――突如として起きた爆破事件で、十九人の同級生が命を落とした。生き残ったのは、ただ一人。平凡な会社員・日向和真。世間から“生存の不自然さ”を疑われ、孤独に沈む彼の前に現れたのは、かつての同級生・霧ヶ峰翼の娘、美羽だった。
彼女が差し出したのは、一冊の古びたアルバム。
「この写真を指させば、時間を巻き戻せます――母がそう言っていました」
やがてページをめくるたびに、忘れていた過去が鮮明によみがえる。
いじめ、沈黙、そして罪。誰もが目をそらした“あの日”に、和真は戻る決意をする。
ただ一人の少女を救うために。
そして、自分自身の過去と向き合うために。
二十二年の時を超え、止まった写真が語りはじめる。
――「あなたの手で、未来を変えてください。」