あらすじ

社交界でも目立たず、「地味」と評されていた侯爵令嬢・サーシャは、 ある日王太子グランから突然、婚約破棄を言い渡される。 理由は――「君は華やかさが足りない」「地味だから」 そしてその場で、妹のカトリーヌとの婚約を高らかに宣言。 立場を踏みにじられ、社交界の笑い者にされたサーシャは、家族の中でも居場所を失いひっそりと屋敷を後にする。 向かったのは、城下町の外れにある古い借家。 身を潜めるように始まった静かな暮らしの中、彼女に声をかけてきたのは宮廷にも滅多に姿を見せない王弟、アレックス殿下だった。 「……その無駄に控えめなところ、気に入った。私の世話をしろ」 突然の命令に戸惑いつつも、サーシャは殿下の私的な付き人として仕えることに。身の回りの世話や書類整理といった、地味で目立たぬ仕事のはずだった――けれど。 不器用で感情を表に出さない殿下の態度は、 変わっていって……? 失意の中で居場所をなくした令嬢が、不器用な王弟殿下に「必要な人」として選ばれるまでの物語。

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