あらすじ

好きな人の下駄箱に想いを綴った手紙を置いた経験がある。 まだ携帯電話やらスマホやらがない昔の話。 ラブレター、古くさい?言い方をすれば恋文、「コイブミ」だ。 義務教育、またはそれに毛が生えた程度の時代の瞬間的に芽生える想い。 直接伝える度胸もなく、考えてもドラマの名セリフになるような言葉選びも出来ず、震えを隠しきれない文字で書いた一言。 「好きです。」 あなたが帰ったあと、誰にも見つからない様そっと下駄箱に置いた手紙。 今は手紙なんて書かなくても、想いを伝える手段がいくらでもある時代。 でも想いは直接伝えるべきだと思う。 そして、もし今それをするなら愛文と書いて「コイブミ」とするだろう。 「居てくれてありがとう。これからもよろしく。」そう綴ろう。 誰に見つかってもいい、あなたが帰るまでに下駄箱に手紙を置こう。 下駄箱を開いてソールが擦り減った靴を眺め、何故だか、あなたと私の未来はきっと大丈夫だと思った。

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小説を読もう2025/10/04
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