あらすじ
病院の窓辺から花壇を見つめる少女・はなちゃん。
彼女は幼い頃から病に苦しみ、やがて
「もう長くは生きられない」という現実を受け止めていた。
ある日、はなちゃんが心を寄せていた小さな白い花が、
季節の移ろいと共に枯れてしまう。
けれど彼女は微笑んで言う。
「枯れた花は、土に還って、新しい命を育てるんだよ。
だから、かわいそうじゃないよね」
やがてはなちゃん自身も静かに旅立つ。
しかし翌春、病院の花壇に再び咲いたのは、
あの日の花と同じ小さな白い花だった。
――命は枯れても消えない。
形を変えて、優しさと共に咲き続けるのだ。
短くも美しい少女の命と、
命の循環を描いた感動のショートストーリー。