あらすじ

この世界は、唯一神エリオヌスの織りなす巨大な運命の布〈織物〉の上に築かれている。 十二の座を持つ王たち〈ドーデカグリュフォイ〉は、その織物を保つために選ばれた運命の担い手であり、星々の理と法を継ぐ者たちであった。 だが、神が与えしその秩序は、神自身の戯れにすぎなかった。 名もなき少年・織宮奏真は、神が紡いだ“異常”そのものであった。 運命の糸に逆らい、星々の継ぎ目をも撚り変える力――その名も知らぬ力をもって、世界の綻びに足を踏み入れる。 そして星読の巫女・アレセアと出逢い、彼女の恐れと覚悟に導かれながら、抗えぬ運命の塔へと歩を進める。 王座の再奪還、異端の力の覚醒、神の織物に刻まれるはずのなかった「針目」。 それは“遊戯”として世界を見下ろす神にとって、唯一不快な異物だった――織物を汚す、色なき糸。 神の織物に綻びが生まれたその瞬間から、 世界はゆっくりと、確実に―― “予定された結末”を忘れ始める。

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小説を読もう2025/05/14
  • 現在の作品クローモ・ファトゥム ― 色なき運命へ