あらすじ
西暦2087年。宇宙は静かに死にかけていた。
量子物理学者マリア・ヴァスケスは、時間嵐で失った夫と娘を救うため、禁断の時間逆行実験に挑む。だが、過去への干渉は思わぬ結果を招いた。時空は歪み、現実は崩壊し、彼女自身の存在が希薄化していく。
「宇宙の死は、自然現象ではない。繰り返される時間逆行が原因だ」
絶望的な真実を知ったマリアを待ち受けるのは、時空を舞台にした壮絶な戦い。未来から来た「時間の守護者」、時間犯罪者を追う「テンポラル・ガード」、歪んだ現実で権力を握る独裁者―すべてが激突する中、彼女のパートナー、デイビッド・チェンが究極の選択を下す。
「君を失うくらいなら、全ての時間軸で死んだ方がましだ」
愛する者の犠牲によって新たな力を得たマリアが選んだ道は、この宇宙を終わらせ、愛を物理法則とする新たな宇宙を創造することだった――。