あらすじ
「絶賛反抗期14歳の娘がSNSで詐欺にあいそうになった話」
夜の画面に光る通知
「かわいいね」「君だけを応援する」
知らない誰かの言葉に
胸が少しだけ揺れる
家の声はうるさいだけ
「宿題したの?」「スマホばかり!」
耳を塞いで
秘密の裏アカに逃げ込む
「会いたい」
たったその一言で
未来がぐらりと傾いた
改札口の風
冷たい街灯の下
見知らぬ男の影が
じっと私を待っていた
怖いのに
なぜか足は止まらない
欲しかったのは
「必要とされる自分」だったから
そのとき
響いた声
「――やめなさい!」
母の声は
うるさくて、重くて、
でも一番
あたたかかった
画面の中じゃなくて
ここに、
私の居場所があるんだ