あらすじ
「もう、あんな風に死ぬのはごめんだ」
ブラック企業で過労死した薬剤師、佐々木亮。
彼が次に目覚めたのは、衛生観念ゼロの異世界だった!
リオと名を変え、貧しい村で生きることになった彼だが、そこは病が蔓延し、人々がまともな治療も受けられずに命を落とす過酷な場所。
『この知識があれば、助けられる命があるはずだ!』
前世の薬学知識を武器に、リオは異世界での医療改革に乗り出す。
そんな彼の前に現れたのは、冷徹にして最強と謳われる騎士団長、アレク。
圧倒的なアルファである彼に、オメガであることを隠すリオは運命を狂わされていく。
「お前の知識は、この国に必要だ」
強引で、けれど時折見せる不器用な優しさに、リオの心は揺れ動く。
これは、知識チートで成り上がる青年と孤高の騎士団長が紡ぐ、運命の恋物語。
薬剤師の処方箋は、異世界と堅物騎士の心をも溶かすことができるのか!?
【登場人物紹介】
◆リオ
本作の主人公。前世は日本の薬剤師で、過労の末に命を落とした。異世界の貧しい村の青年として転生する。心優しく真面目な性格で、人々の命を救いたいという強い意志を持つ。転生後、自身が希少なオメガであることに気づき、運命に翻弄されることになる。前世の膨大な薬学知識が、この世界で唯一無二の武器となる。
◆アレク
エルミナ王国騎士団の団長。圧倒的な力とカリスマを持つアルファ。その冷徹さから「氷の騎士」と恐れられているが、実際は誰よりも国の未来を憂い、民を思う情の深い人物だ。リオの持つ類まれな才能にいち早く気づき、彼を王都へと導く。リオと出会ったことで、凍てついていた彼の心が少しずつ溶かされていく。
◆ユリウス
アレクの副官であり、幼馴染。陽気で気さくな性格で、アレクの数少ない理解者。リオのことも何かと気にかけてくれる兄貴分的存在。
◆ギド
リオが暮らすコニル村の薬師の老人。古い知識しか持たないが、リオの才能を認め、温かく見守ってくれる。