あらすじ

「お義母さん、♡マーク」

湯気にゆらめく
小さな風呂場の灯り

「シャンプー切れてるわよ」
呼ばれて
扉を開けたその瞬間

背中いっぱいの
ピンク色の♡マーク
恥ずかしそうに笑う声
「うふふ」

私は、ただ立ち尽くす
くったくたの手に
洗濯の匂いとパートの疲れ

義父はもういない
なのに義母は
第二の青春を謳歌している

私はまだ
宿題と夕飯と明日の弁当に
追いかけられているのに

――なんだかなぁ

夜の風に
シャンプーの甘い香りが
ふと残って
心にひっかかる

♡マークが
むかつくようで
少し羨ましい

嫁と姑
笑いと溜め息のあわいに
今日も暮れていく

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アルファポリス
アルファポリス2025/10/03
  • 現在の作品「お義母さん、♡マーク」