あらすじ
小貫莉奈は茨城県に暮らす高校3年生。学校では学業優秀、スポーツ万能、そして類まれなる美貌で全校生徒から羨望の眼差しで見られていた。
そんな日常の中でリナはついに何者かになる決心をする。「超10代美少女コンテスト」でグランプリを取り、グラビア雑誌の表紙を飾り、TGC(東京ガールズコレクション)のランウェイを闊歩した。
高校卒業と同時に上京し、東京渋谷の芸能プロダクション「エイジアプロモーション」に所属。双子の妹レナと2人暮らしを始め、法政大学経済学部にも推薦で入学した。大御所ファッションデザイナーの山本耀司に見初められて、「ヨージヤマモト」ブランドの専属モデルとしても活躍した。
そんなとき、事務所に不思議なファンレターが届く。「作家、研究者、ミュージシャンのponziさん」。近い将来、芥川賞、ノーベル医学生理学賞、グラミー賞を取るという。
芸能界の先輩たちに話を聞くと、「ponziさんは今にすごい形で世の中に出てくるよ。莉奈ちゃん、やったね」と。
それから、5年間。莉奈は毎月欠かさずインスタライブの配信を行なうようになった。インスタライブにはたいていponziさんは顔を出してきて、毎回、哲学的な言い回し、面白話でインスタライブを盛り上げてくれた。
しかし、そのあたりから莉奈は芸能界の壁にぶち当たるようになっていった。
テレビのCM、女優業、モデル業など。タイトなスケジュールの合間を縫って法政大学経済学部の学業もこなさなければならず、決して平坦な道のりではなかった。
リナの選ぶ仕事はいつも本質的なものばかりであった。「超十代美少女グランプリ」、「東京ガールズコレクション」、「ヨージヤマモトの専属モデル」、「仮面ライダーギーツ」、「呪術廻戦」、プロバスケットボールの「東京ユナイテッド」のマスコットガールなど。それは、リナの中で確固たる哲学があったからだ。「ロイヤルロード」。本当に王道を行くお仕事だけをこなそうという。
エイジアプロモーションの社長さんも、そんなリナの信念を理解してくれて応援してくれた。