あらすじ

黄昏がほどけ、夜が降りる大阪駅。広場、売店、連絡通路、ホーム——偶然居合わせた六人は、誰にも言えない傷を抱えていた。親子の不和、衝動的な盗み癖、友の死、数字にすり減る笑顔、肩書きを外す不安、痛む膝。やがて連絡通路で起きた“その瞬間”に、六つの視線と手が合流する。録画の赤い点、導線を通す声、非常停止の一押し、そして「離せ」の一拍。大ごとではないのに、確かに夜は救われる。誰もヒーローにならなくていい。薄い光でも、意志は濃く。これは、静かな抑止と小さな誇りが心に残る、現代の青春群像。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/10/03
  • 現在の作品【読切】僕らの碇 — silent glow(静かな光)