あらすじ
嘉永六年、黒船来航。
だがこの世界では、歴史は全く異なる道を歩み始めていた。
歴史に名を刻んだ四大人斬り――田中新兵衛、中村半次郎、岡田以蔵、河上彦斎。
その誰もが恐怖の象徴であった幕末の世に、彼らすら及ばぬ「最強の人斬り」が存在した。
名を烏丸紫苑
あまりの恐ろしさゆえに、歴史からその名を抹消された女剣士である。
黒船の提督ペリーをも退け、日米の歴史を根底から変えてしまった紫苑。
しかし、黒船が日ノ本に辿り着けなかったその瞬間より、幕末は本来の道を外れ、血に彩られた異史が始まる。
史実を逸れた日本で、紫苑は何を斬り、何を残すのか――
「無史の人斬り」が紡ぐ幕末異史伝。