あらすじ
――「お前は公爵夫人として相応しくない。離縁だ」
夫であるディーン・フォン・アルベリオン公爵から突然告げられ、エリシアは公爵家を追放される。
愛人のいる夫との『白い結婚』に未練はなく、むしろ自由を得られたと密かに喜ぶエリシア。
彼女は辺境の村に移り住み、好きな庭仕事や薬草作りに没頭しながら、穏やかで幸せな日々を送る。
ところが、エリシアの手によって村の人々が癒され、荒れ果てた土地が次々と豊かになると、いつしか彼女は『聖女』と呼ばれるようになっていた。
そんな折、彼女のもとにかつての夫が現れ、必死の形相で懇願する。
――「頼む、戻ってきてくれ……! お前がいなくなって、公爵家は滅茶苦茶なんだ!」
だが、エリシアにはすでに新たな『白い結婚』の相手がいた。
その相手はなんと王国の第二王子。形式的な結婚のはずが、気がつけば彼からの距離がどんどん縮まっていき……?
「今さら後悔しても、もう遅いですわ」