あらすじ
鎌倉時代――
源頼朝の娘・大姫は、政略のために迎えられた木曽義高と、幼くもあたたかな恋を育んでいく。
春の庭で名づけ合った草花。手の中で鳴った小さな鈴の音。
それは、ふたりだけの、やさしい世界だった。
だが、運命は無情にふたりを引き裂く。
義高の命は奪われ、大姫は心に深い喪失を抱えたまま、生きる時間を止めてしまう――。
けれど、時は流れ、
やがて現代の春、大船の常楽寺にて。
小さな鈴を手にした「よう」と名乗る女性と、
白装束の青年「義高」が、ふたたび巡り合う。
それは、生まれ変わっても続く恋。
風にのって届いた、約束の鈴の音が導いた、奇跡の再会だった――。