あらすじ
クラスの隅にいる陰キャでぼっちなモブキャラの少年、七原七史。彼のささやかな日常は、憧れの天使様・スバルちゃんが“人の心を読める”ことを知り、一方的な恋心までバレてしまったことで、あっさりと崩壊する。
「七原君、にこっと微笑んであげたときの心の中のリアクションが可愛いから、ついつい可愛く微笑みかけちゃうんですよね」
心が読める小悪魔清楚系ビッチな天使様に懐かれて(?)、恋心をひたすら弄ばれる、ナナフミにとってまったく未知の関係が始まった矢先――
クラスは丸ごと巨大ダンジョンを中心とした『迷宮都市』に異世界転移してしまった。
元の世界でのカーストが意味をなさなくなった異世界で、ナナフミは決意する。
「ぼくは異世界で成り上がり、スバルちゃんと対等になってみせる」と。
その決意に呼応するように、ナナフミにだけ最強の才能――【焦がれる恋Lv3】が発現する。
だが、それは単なるチートスキルではなかった。スキルを使えば使うほど彼の恋心は際限なく高まり、それらはすべて天使様に筒抜け。天使様は微笑みながら、より苛烈に対等になるための「試練」という名の理不尽な要求を突きつけてくる。
しかし、皮肉にもスバル一人に捧げられたひたむきな努力により、ナナフミは迷宮都市最強の英雄へと成り上がり、絶望の淵にいた異世界の美少女たちを救う力となる。
優しく、誰よりも強い――そんなナナフミに、ヒロインたちは次第に惹かれてクーデレやヤンデレと化していく。
だが、彼女たちが恋をした英雄の魂は、とうの昔に一人の天使に喰われていた。ナナフミの心にはスバルしかいない。向けられる純粋な好意は、彼には届かない。
英雄に恋した美少女たちは、決して報われぬ想いに心を「曇らせ」、やがて「激重感情」を拗らせていく。彼女たちが気づいた時には、「もう遅い」――
これは、恋する天使のために英雄になる少年と、その英雄に恋をした少女たちの物語――