あらすじ
四子玉草紙文化祭号をパスしてしまった真来(まくる)。
次回号は必ず! そう、いつもの低島屋(ひくしまや)屋上庭園で執筆に勤しんでいたときに入った、続利(つづり)からの連絡。
―――麻希さんが亡くなった。
同じ三年の文芸部員、麻希有芽(あさきゆめ)の半年の入院生活は、実を結ぶことが叶わなかった。
雨に濡れた通夜。
運に支配された現実への憤りに満ちていた真来の両眼は、帰り道、図らずも捉えた。―――帰途をいく参列者の中に、喪服姿の麻希を……。
「まさか」―――の頭を強いた真来だったが……。
彼女の初七日がすぎた。
―――と、それを境にし、文芸部に関係する者たちに、次々と異変が現れ……。
加えて、彼女の遺作となった【彷徨う夢】も、真来たちへ謎を運び込み……。
麻希の他校の友人である、白由学園オカルト研究会会長、尾軽渡希和実(おかるときわみ)の助力も得て、真来たちは異変の解明に臨む。
すると、この不可思議事の原因には、思いも寄らない人物の関わりが判明し……。
はたして、異変を解決し、【彷徨う夢】の謎を解くことは……。
高校最後の秋―――。
志半ばで逝った仲間のために、真来たちは渾身の力で馳走する。