あらすじ
休み時間、いつものように一人で過ごしていると、クラス一の美少女である兼子日菜さんが、僕に声をかけてきた。
「ね。友達になろうよ」
「……いきなり友達とか言われても」
「じゃあ明日から、友達になろう。それならいい?」
そして宣言通り、彼女は次の日から、毎日のように僕に絡んでくるようになった。
クラスの美少女が陰キャの僕に、毎日笑顔で話しかけてきてくれる。なんて幸せなんだろうーーと思えるほど、僕はお花畑ではない。どうせ裏があるに決まっている。
なぜ兼子さんのようなクラスの人気者が、僕のような日陰者に執拗に構うのか。
僕の頭を悩ませるその謎は、しかし次の日、あっけなく明かされることになる。
そしてその真相が、僕の悩みを更に肥大化させる形になることを、このときの僕はまだ知らない。
「私がね、坂下くんのことを、こんなにも気にかけてる理由はねーー」
兼子日菜という少女が抱える、誰にも理解し難い『裏』とは一体――!?