あらすじ

退廃する風俗街で暮らす女子高生・湊川凪。彼女の異能には、世界を変える力がある。本人すら気づいていなかったその異能に、同じクラスの新開地朔だけが気付いた。ある日朔は、自分が図書館に残していった数学の問題に、答えが書かれているのを見た。それは量子コンピュータでないと現実的時間内には解法不可能な問題だった。解答者が凪であることを知った朔は、彼女に興味を持って近づく。  凪の暮らす十日野町は、置屋街から発展した風俗街。川一つ挟んだ新市街区は、高級タワマンや新しい公園が整備され、スターバックスもルミネもある。凪は特待生となって新市街区にある高校に通っていた。その高校でも彼女は学年一位で、夢は、奨学金をもらって全寮制の大学に行き、親元を離れること。凪の母親は彼女が小学生の時に病死していた。父親は働かず、母親の保険金を食いつぶしながら生活していた。貧困と特有の認知障害のために学校から孤立していた凪。朔や友人である二宮の助けもあり、学校生活は上向いていくが、家庭では次第に追い込まれていく。朔は凪の異能に気づいた後、それを活用して、何とかして彼女の境遇を改善できないかと試みるが――

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カクヨム
カクヨム2025/09/05
  • 現在の作品シュレーディンガーは未来を詠んだ――量子の光が照らす、都市の記憶と貧困女子高生の希望